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住居についての私の考へ方
“住居は憩いの場所、人間性を養うところ”

住居は憩の場所、そこは家族団欒の中心であり、子供の情操を養う処であり、機械化され、合理化された職場で働いてきた人に憩をあたへ、人間性をとり戻す場所です。そのためにはまず自然を出来るだけとり入れて、これを生かすべきですし、またただ合理化ばかりもいけません。場合によっては、不便の楽しさといったようなものもほしいものです。
  
“敷地は出来るだけ広く、家は小さく”

出来るだけ敷地は広く、家は小さく建てましょう。家は大きく建てて自慢するものではありません。付近のたたづまいに調和させてこそ美しい建物が出来るのです。人は建物の中だけで暮すのではありません。自然と調和した環境の中で暮すのです。
 
“青い地球は誰のもの”       

地球は人類だけのものではありません。日光、空気、水、土とともに草も木も虫も魚もけものも、ありとあらゆる生物すべてが自然の摂理に従って生きているのです。公害をつくらず、リサイクルして、無駄をしないよう注意して、家を建てましょう。                              
 文・吉村康雄
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